現代のビジネス環境は非常に競争が激しく、特にスタートアップ企業や新規事業においては迅速な市場適応が求められます。そんな中、最小限の機能を持つ製品であるMVP(Minimum Viable Product)の重要性が増しています。MVPを活用することで、市場のニーズを迅速に確認し、リソースを効率的に使用することが可能となります。この記事では、MVPの意義とその開発方法、及び成功に導くためのポイントについて詳しく解説します。MVPの概念を理解し、実際の事業に適用することで、コストを削減し、迅速な市場投入を実現し、競争優位性を高めることができるでしょう。
MVPとは何か?
MVPは、「顧客のフィードバックを得るのに最短かつ最小コストで作ることが出来る何か」を迅速に市場に投入する手法です。
MVPの定義
MVPとは、Minimum Viable Product (ギリギリ問題解決のために使えなくはないプロダクト)の略で、一般には、製品の最小限のバージョンを指すとされますが、この解釈は必ずしも正しくありません。日本語にするとどうしても誤解されやすいので仕方がない面もありますが、このMVP、決してプロトタイプだけを意味するものではないからです。(MVPとプロトタイプの相違については、「事業開発のポイント:MVPとプロトタイプは違います」に譲ります。)
そもそも英語の「product」は、「なにがしか produce されたもの」というラテン語からきた言葉です。「プロデューサー/producer」が決していわゆるモノづくりにかかわっている人物だけを指さないように、productも、必ずしも形あるものとは限らないのです。Yコンビネーターなどは、このMVPを、「プロセス」だと定義しているくらいです。
目的はしかし、世間で言われている通り、顧客の反応を最短期間で確認すること、で誤ってはいません。MVPを利用することで、開発チームは市場からのフィードバックを効果的に受け取り、製品の改良、もしくは
のに役立てることができます。この手法は、スタートアップを含む新規事業開発において、時間とコストを節約し、リスクを最小限に抑えるために広く使用されています。また、MVPはリーンスタートアップの重要な概念の一つであり、試行錯誤を繰り返しながら最適な製品を作り上げるプロセスの基盤となります。最も分かりやすい例として初期のプロトタイプがMVPとして扱われることが多いのですが、本当の意味のリーンスタートアップでは、この Minimum (最小限) VP がいつ
に「昇格」したのか、見分けのつかないケースがほとんどです(「無償のPoCはダメ、絶対」を参照)。したがって、
(というか、ベータ版の定義が人それぞれで曖昧すぎて、実務では使い物になりません。)
その証拠に、Yコンビネーターの前CEOマイケル・サイベル氏は、
と、ぶっちゃけた発言をしています。
いずれにせよ、これ「ら」(MVPは一つ出しておしまいではありません!)MVPにより、市場からの直接の意見が迅速に収集可能となります。
MVPの役割
MVPの主な役割は、「市場ニーズ」(この、曖昧な概念について詳しくはこちらの記事に譲り、ここでは市場ニーズのまま議論を進めます)迅速に理解し、事業企画のあり方を、客観的に定めることです。MVPを利用することで、企業は顧客からのフィードバックを早期に受け取り、事業企画の変更や、製品の改善に役立てることができます。このプロセスにより、無駄な開発を避けることができ、コストと時間の節約につながります。MVPはリスクを最小化する手段としても有効であり、最初に製品の基本的な機能だけを提供することで、市場に受け入れられるかどうかの確認が容易です(繰り返しますが、全く受け入れられなければ、出血を止めるために開発を止めるべきです。)最初のテストで受け入れられると判明した後なら、アジャイル開発の一環として、MVPは継続的な改善と迅速な適応を可能にし、製品が市場で成功する確率を高めます。このように、MVPは企業にとって重要なメソッドであり、製品開発の効率化と市場適応の加速に寄与します。
MVPを開発する目的
MVPを開発する主な目的は、市場のニーズを迅速に理解し、リソースを効率的に活用することです。
市場ニーズの迅速な理解
MVP(Minimum Viable Product)の開発は、市場ニーズを迅速に理解するための重要な手段です。ここで「市場ニーズを理解する」とは、
STEP 2. 顧客はどれだけの対価を、その問題解決に支払うか?
この2段階をそれぞれ検証する、という意味です。そして、全機能を揃えた製品を最初から作るのにはコストと時間がかかりすぎるため、最低限の機能を持つMVPを作成し、顧客からのフィードバックを基に改良を加えていく方法が有効というわけです。
このプロセスにより、企業は早期に顧客の反応を確認し、仮説を検証することができます。新規事業全般にとって、迅速な市場ニーズの理解は、リソースを効率的に配分し、事業の方向性を早期に決定するための鍵となります。また、顧客観点からのフィードバックを得ることで、市場に受け入れられる製品を最終的に提供することができます。
Google や Dropbox、Stripe といった大企業も、初期段階ではMVPを用いて市場ニーズを迅速に把握し、顧客の声を反映した改良を重ねることで、現在の地位を築きました(覚えていますか?最初期のGoogleには、広告が全く表示されていなかったのです!)。こうした過程を経て、企業は市場にどのような価値を提供すべきかを明確にし、事業の成長の基盤を固めていきます。
開発コストと時間の削減
MVP(Minimum Viable Product)の開発は、企業にとって大きなコストと時間の削減を可能にします。全機能を備えた製品を一度に開発するのは膨大なリソースが必要となるため、まずは基本的な機能を持つMVPを迅速に開発することが重要です。これにより、早期に市場に投入してユーザーの反応を確認し、その結果を基に改良を行うことができます。
この戦略は、スタートアップを含む新規事業の立ち上げにおいて効果的です。資金や人材リソースが限られている状況では、極力無駄な投資を避け、最小限のコストで最大の効果を得ることが求められます。また、MVPを活用することで、開発チームは迅速に課題を発見し、対応することができるため、開発サイクルが短縮され、売り上げを伸ばしていくまでの時間を最小化することができます。
たとえば、人気のSNSであるInstagramも、初期段階では写真のシェアリング機能だけを持つシンプルなMVPとしてリリースされました。その後、ユーザーのフィードバックを基に徐々に機能を追加し、現在の形に進化しました。このようなアプローチにより、企業は無駄な開発コストを削減し、顧客のニーズに適応した製品を効率的に提供することができます。Instagram 以外の具体例は、「無償のPoCはダメ、絶対」で丁寧に説明しています。
MVP開発のステップ
MVP開発にはいくつかのステップがあります。ここでは主要なステップについて説明します。
仮説の設定
MVP開発の第一歩は、仮説の設定です。仮説を設定することで、今後の開発やテストが明確になります。仮説を立てるためには、まず顧客の行動(ジョブズ)を徹底的に調査します。このとき、ジョブを果たそうとする顧客の行動上に、どのような摩擦(問題、ペイン、面倒くさいこと)が生じているかを把握します。この情報から仮説として、どのような機能が求められているかを具体的に決めます。仮説の設定には、インタビューなどの手法を駆使して精度を高めることが重要です。
例えば、新しいアプリを開発する場合、仮説として
という仮説を立てます。この仮説が正しければ、この面倒ごとを十分に解決する機能を世に出せば、顧客が満足する可能性が高くなります。しかし、仮説が間違っていると開発コストや時間が無駄になる可能性があるため、独りよがりにならないよう、顧客の証言というエビデンスをもとに、慎重に設定することが重要です。
仮説を立てたら、それを検証するための具体的な指標(KPI)を設定します。これによって、仮説が正しいかどうかを定量的に判断することができます。
プロトタイプの作成
仮説が設定されたら、次に実際にMVPの作成に進みます。MVPは、製品やサービスの最小限の機能を持つ「何か」(試作品とは限らない)であり、市場反応を確認するための重要なツールです。MVPを作成する際には、コア機能に焦点を当て、必要最低限のリソースと時間で開発を行います。これにより、迅速に市場に投入し、顧客からのフィードバックを得ることができます。
例えば、新しいウェブアプリケーションを開発する場合、STEP 1.の検証の段階では、せいぜいが、下記で説明するランディングページで十分でしょう。実際に、この段階でFacebook広告→ランディングページというMVPで検証を行った有名な事例が、スマートHRです。
STEP. 1 で「手応えあり」となった場合のみ(注:スマートHRの創業者の場合、ここまで行き着くのに、実に9個の事業アイデアを捨てたそうです)、STEP 2. の検証のため、基本的なユーザー登録機能や主要なサービスの一部だけをまず実装し、
します。このようにすることで、そのアイデアが市場で受け入れられる(対価を払ってでも顧客が買う)可能性があるかどうかをテストできます。
プロトタイプ作成の際には、
また、
ひたすら、MVPを世にだすスピードだけに、こだわり倒してください。
(リード・ホフマン、Linkedin創業者)
この発言の真意の一側面を、上述のマイケル・サイベル氏は、こう端的に言い換えています。
念入りに作り込んだら最後、人間誰しも、自分の作品に対する執着が生じます。そうなったら最後、そのMVPが顧客に受け入れなかったら、
と言う、事業にとってマイナスにしかならない、倒錯した心理状態に陥るのです。その結果、売れない原因を営業やマーケターのせいにするという、非生産的なループが始まります。
「有償のPoC」とフィードバック収集
上に書いた通り、プロトタイプが完成したら、すぐさま値段をつけて、売ります。これが、MVPと「正式な製品」の区別がつかないという意味です。
世間で下記のように定義されるユーザーテストだけは、実はご法度なのです。
理由は簡単です、以下の問いを自分に問うてみてください。
- 試食コーナーでもらった試食品が口に合わない時、試食品を配っている人に「まずいよ、これ」と正直に指摘し、突き返したことは、一生に何度ありますか?
- ポケットティッシュを街頭でもらって、その店に行ったことは、何度ありますか?
フリーランチをおごられた顧客は本気にならず、不具合があっても、無料で実施するサービスを享受してしまったがゆえに口にしないので、「この評価に基づいて、プロダクトの改善点を特定」することが原理的に不可能なのです。詳しくは、「無償のPoCはダメ、絶対」で丁寧に説明しています。
集めたフィードバックは、チーム全体で共有し、実行可能なアクションプランを策定します。このフィードバックループを繰り返すことで、顧客が何の支障もなく用事をこなすための行動をとることのできる製品を開発することができます。
直感的にいえば、MVPとは有償のPoCにほかならず、
と言い換えてもいいということです。
(無償のPoCの問題点については、この記事「PoC(概念実証)の多くが失敗する理由とは?」で詳しく解説しています。)
MVPのタイプと種類
MVPにはさまざまなタイプがあり、具体的な目的や状況に応じて選ぶことが重要です。代表的なタイプとして、ランディングページ、コンシェルジュ型、オズの魔法使い型があります。
ランディングページ
ランディングページは、MVPの一つの形式として非常に効果的です。主に、製品やサービスのアイデアを検証するために用いられます。この方法では、ユーザーが特定のアクションを取るよう促すシンプルなウェブページを作成します。例えば、ユーザーが興味を示した場合にメールアドレスを登録するよう促すことが一般的です。
ランディングページのメリットは、低コストで迅速に市場の反応を得られることです。これにより、正式な製品リリースの前に、ユーザーがどの程度興味を持っているかを把握できます。また、ユーザーからのフィードバックを早期に収集することで、製品の方向性や機能改善の参考になります。
新しいアプリのアイデアを持っている場合、そのアプリの主要な機能や価値を説明するランディングページを作成します。ユーザーがメールアドレスを登録することにより、アプリへの興味を測ることができ、この情報を基に開発を進めるかどうか判断します。
このタイプのMVPをフル活用して STEP 1 で「売れる事業」を見つけたのが、上記のスマートHRです。スマートHRの創業者の賢いところは、
という、大胆さです。むろん、顧客たちが必死になってその問題を解決しようとしていなければ、誰も先行発注などするわけがないわけです。
コンシェルジュ型
コンシェルジュ型のMVPは、顧客が製品を実際に使用する前に、顧客の問題解決のためにパーソナライズされたサービスを提供する形式です。これは、技術的な開発が必要な製品やサービスに対して特に有効です。
この形式では、手作業や人的リソースを活用して、顧客の問題を解決するためのサービスを提供します。このようにして、ユーザーが実際に製品やサービスに対してどのように反応するか、どれくらいの価値を感じるかを直接的に観察できます。コンシェルジュ型MVPは、特に顧客の具体的な行動に関する洞察を得るための貴重な手段です。
このタイプのMVPでユニコーンに至るサービスを構築することに成功したのが、アメリカではもっともメジャーなフードデリバリサービス、Door Dash/ドアダッシュ(日本ではWolt(ウォルト)というブランドで展開)です。同社の創業者たちは、お客様の注文を受け付けるだけの「ペライチ」的なランディングページだけ用意しておいて、注文を受けたら自分たちでピザ屋に駆け付け、購入し、自分たちで全部配達する、という極めて俗人的・労働集約型のMVPを最初期に展開し、STEP 1の検証を突破しました。
オズの魔法使い型
オズの魔法使い型のMVPは、顧客には完全な自動化されたシステムに見えるが、実際はバックエンドで人が手動で操作している形式です。この手法は、システムがどのように機能すべきかををテストしたり、ユーザビリティを確認するのに役立ちます。
この形式の最大の利点は、少ないリソースでプロトタイプを迅速に検証できることです。顧客にはいかにも自動化されているように見せかけるため、開発初期段階での技術的な投資を最小限に抑えられます。また、リアルなユーザーインタラクションを観察し、得られたデータを基に製品の設計や仕様を見直すことができます。
このタイプのMVPを最初期に展開し、いまやデカコーン化したのが、上述の Stripe です。同社の創業者たちは、発注があると毎回クライアント企業のオフィスに出向き、その企業のシステムと、クレジットカード会社の提供するAPIをその場でエンジニアがつなぎこむという、今から振り替えると、ある種 珍妙といってもいいMVPを展開しました。
「有償のPoC」を効果的かつ効率的に実行するためには?
有償で提供できるMVPには30種類近い種類があり、
こそ、「有償のPoC」を実施する際の肝だと言って構いません。
MVPを活用するメリット
MVPを活用することにより、迅速な市場適応や効果的なフィードバックループ、新技術の迅速な導入と改善が実現できます。
迅速な市場適応
MVPを導入する最大のメリットは、迅速に市場に適応できる点です。従来の開発手法では、製品を完成させるまでに多くの時間とコストがかかります。しかし、MVPを活用することで、市場の需要にすぐに対応できるようになります。例えば、製品のアイデアをプロトタイプとして開発し、その初期バージョンをリリースすることで、実際のユーザーからのフィードバックを受け取ることができます。
このフィードバックを基に、必要な修正や機能追加を素早く行うことができるため、製品の市場適応速度が格段に向上します。また、市場のニーズやトレンドに迅速に対応することで、競合他社に対する優位性を確保することが可能です。これにより、ビジネスの成功確率が高まるとともに、無駄なリソースの浪費を防ぐことができます。
さらに、MVPは早期に市場に投入するため、顧客の実際の使用状況や反応を観察する機会を得ることができます。これにより、事業戦略や製品の方向性を迅速かつ柔軟に調整することができるのです。
効果的なフィードバックループ
MVPを活用するもう一つの大きなメリットは、効果的なフィードバックループを構築できる点です。MVPの初期リリースにより、ユーザーから直接フィードバックを収集することができます。この情報を基に、事業企画の欠点や、製品の改善点を迅速に識別し、反映させることが可能です。
気をつけたいのは、
ということです。複数の機能を持たしてしまい、顧客に「どの機能があれば使えますか?」と聞いた途端、顧客は「どの機能があってもこのサービスを使いません」と言うようには答えられなくなってしまうからです。これに比べて、MVPが単機能なら、単にその機能がいらないから売れなかった、と言うように、速攻で自分に厳しい現実的な判断をすることができるのです。
このように、MVPを通じて得られるフィードバックは製品の開発プロセスにおいて非常に貴重です。リアルタイムで得られるデータを元に、継続的に改善を繰り返すことで、最終的な製品品質が大幅に向上します。結果として、市場での成功を収める確率が高まるのです。
フィードバックループは製品開発のサイクルを短縮するだけでなく、チーム全体のスキル向上にも寄与します。特にアジャイル開発の手法と組み合わせることで、一層効果的なプロセスを構築することができるでしょう。
新技術の迅速な導入と改善
MVPのもう一つの重要なメリットは、新技術を迅速に導入し、改善することができる点です。特にスタートアップ企業や新規事業においては、新しい技術やアイデアを市場に投入するスピードが競争力の鍵となります。MVPを活用することで、初期の段階から新技術を試し、その有用性を検証することが可能です。
例えば、あるスタートアップが最新のAI技術を使ったプロダクトを開発する場合、最小限の機能を持つMVPを迅速にリリースすることで、顧客の反応や技術の実用性をリアルタイムで確認できます。こうしたプロセスを通じて、技術的な問題点や改善点を早期に把握し、迅速に対応することができます。
また、MVPを通じて得られる顧客のフィードバックは、新技術の改善にも役立ちます。ユーザーが実際にどの機能を必要としているか、どの部分が使いやすいかなどの情報を基に、新技術の開発方向性を調整することができます。これにより、無駄な開発リソースを削減し、最終的な製品の競争力を高めることができます。
さらに、MVPは継続的なイノベーションの促進にも寄与します。新技術の導入と改善を繰り返すことで、企業全体の技術力が向上し、今後の製品開発においても一層の競争力を持つことができるのです。このように、MVPを活用することで、新技術の迅速な導入と改善が実現し、事業の成功につながるのです。
MVPを成功させるポイント
MVPを成功させるためには、いくつかの重要なポイントがあります。これらは顧客の行動の徹底理解、有償のPoCの実施と効果的なフィードバックループの確立です。これらの要素を組み合わせることにより、MVPの開発がスムーズに進行し、市場での成功率を高めることができます。
顧客の行動の徹底理解
MVPを成功させるための第一歩は、顧客の行動の徹底理解です。顧客がどんな用事をこなすためにどんな行動をとっているのか、その行動の際、どのような問題を抱えているのかを正確に把握することが不可欠です。これには、ターゲット顧客へのインタビューが重要な手法となります。顧客の意見やフィードバックを収集し、それを基に製品の方向性を修正することで、より顧客にマッチしたMVPを開発することが可能です。このようにして、顧客の行動パターンを中心としたMVP開発を進めることで、市場での受け入れ率を高めることが期待できます。
アジャイル開発の導入には気を付けて
アジャイル開発は、MVPを迅速かつ効率的に開発するための有力な手法です。ただし、上に書いた通り、最初は必ず単機能から始めてください。その意味では、STEP 2初期のMVPには、アジャイル開発の導入は不必要です。
以前私はあるアジャイル開発に関するセミナーで、
とドヤ顔で自慢され、ひどく戸惑ったことがあります。なぜなら、サービスをリリースすることが、
です。私は、zoomのチャットで、講師に対して、
と3回も質問したのですが、なぜか、講師にことごとく無視されました。言うまでもなく、素早く開発したサービスがことごとく売れなかったら、その企業にとって、アジャイル開発は「素早くごみをつくった」のと一緒ですよね。なぜ講師が全くこの質問に答えなかったのか、私からは謎でしかありません。
肝要なのは素早く開発することと同時に、MVPを必ず有償で提供することです。そうすることで初めて、必死の顧客から、最も有効なフィードバックを得ることができるからです。
まとめ:MVP開発の効果と次のステップ
MVP(Minimum Viable Product)は新規事業やスタートアップにおいて、迅速かつ効率的に市場の需要を確認するための重要な手法です。「市場ニーズ」を迅速に理解し、コストと時間を削減することで、事業の成功率を高めることができます。また、MVPは顧客からのフィードバックをもとに製品を改善するための効果的なフィードバックループを確立します。このプロセスを通じて、新技術の迅速な導入や改善が可能となり、競争力を維持することができます。
そして、繰り返しますが、有償で提供できるMVPには30種類近い種類があり、
こそ、MVP成功の肝だと言って構いません。
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